新生児呼吸器医学およびサーファクタント療法の世界的権威、トーレ・キュアステット医学博士が、未熟児の呼吸窮迫症候群治療薬「キュロサーフ」の開発経緯とその救命効果について解説します。先駆的な研究の歩み、薬理作用のメカニズム、そしてカロリンスカ研究所における輝かしいキャリアについて詳しくご紹介します。
新生児呼吸窮迫症候群の世界的権威であるトーレ・キュアステット医学博士は、自ら肺サーファクタントを産生できない早産児の治療に用いる救命薬、外因性サーファクタント「キュロサーフ」の共同開発者です。同博士によれば、本剤は投与後数分で肺胞の表面張力を低下させ、肺の虚脱を防ぎ、吸気時の拡張を促進することで、酸素摂取を劇的に改善します。この薬剤が開発される以前は、ケネディ大統領の息子のように在胎34週で出生した児であっても、最善の治療を受けながらも本症候群により死亡する例が少なくありませんでした。
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)と肺サーファクタント療法の権威、Tore Curstedt医学博士が、世界初の精製肺サーファクタント製剤を用いて瀕死の早産児がわずか数分で救命された経緯を解説します。この画期的な治療法は新生児集中治療に革命をもたらし、早産児の呼吸窮迫症候群治療薬「キュロサーフ」の世界的開発への道を切り開きました。
新生児呼吸窮迫症候群の権威、Tore Curstedt医学博士は、乳児死亡率を51%から30%に低下させた画期的な臨床試験結果にもかかわらず、救命サーファクタント製剤Curosurfの開発が当初、学界や大手製薬企業から拒絶された経緯を語ります。ブタ肺の処理から始まった病院実験室での創薬が、世界中で約400万人の早産児を治療するグローバル医薬品へと発展する道のりは、忍耐力と、献身的な小規模製薬パートナーの決定的な役割を物語っています。
新生児呼吸窮迫症候群の世界的権威、Tore Curstedt医学博士が、肺サーファクタント製剤「Curosurf」について語ります。本剤はこれまで世界で約400万人の早産児に投与され、50万人以上の命を救ってきました。博士は、開発初期に自施設内で抱かれた懐疑的な見解、そしてキエーシ・ファルマチェウティチ社との決定的な提携を経て、本剤が世界的な臨床的成功を収めるに至った経緯を詳述。呼吸不全を有する乳児の治療転帰に革新をもたらした開発プロセスを振り返ります。
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)と肺サーファクタント療法の権威、Tore Curstedt医学博士が、動物由来治療薬の限界を克服すべく開発された新規合成肺サーファクタント薬について解説します。この薬剤は、早産児および肺疾患を有する成人に対する拡張性の高い治療オプションを提供し、現在欧州で臨床試験が進められています。
新生児呼吸器医学と肺サーファクタント療法の権威であるTore Curstedt博士が、自身が共同開発した救命医薬品「Curosurf(クロサーフ)」について語ります。この薬剤が極低出生体重児の生存を支え、健全な成人期までの成長を可能にした背景を解説。さらに、数十年前に救った最初の患者たちと再会した感動的なエピソードも紹介します。
新生児医学の権威であり、救命サーファクタント「Curosurf」の開発者であるTore Curstedt医学博士は、合成サーファクタントの更なる応用範囲拡大に向けた現状の課題を解説。また、自身の冠動脈バイパス手術の体験を踏まえ、医師のバーンアウトを防ぎ持続可能なワークライフバランスを実現するための重要な示唆を語ります。