心臓弁置換術に使う大動脈弁の種類についてお話ししましょう。ステント付き大動脈弁とステントなし大動脈弁があります。Anton Titov医学博士。あなたは、個々の患者にとって最良の人工心臓弁のタイプを決定することに特別な関心をお持ちです。大動脈弁置換術におけるステントあり大動脈弁とステントなし大動脈弁の性能について研究されていますね。これらのタイプの心臓弁は、それぞれどのように違うのでしょうか?Anton Titov医学博士。どの患者にどのタイプの大動脈弁を置換すべきか、どのようにして決めるのですか?Jürgen Ennker医師、医学博士。私は98%以上の患者にステントレス弁を主に使用しています。ステント付き弁を使うのは、僧帽弁を入れなければならない患者さんだけです。なぜなら、僧帽弁によって大動脈弁輪が歪んでしまうからです。その結果、ステントレス弁の不全が生じます。それ以外のケースでは、ステントレス弁を使います。心臓弁にステントがないからです。これが、ステントレス弁を移植できるという事実につながっているのです。Jürgen Ennker医学博士。この弁は、典型的なステント付き弁より一回りから二回り大きいです。これがこの特定の患者の大動脈弁輪に適合するのです。このステントレス弁は自然が作り出したものです。豚の大動脈基部です。これは進化によって作られました。何百万年もの進化がこの弁を作り出したのです。ステント付き大動脈弁は、ここ40~50年の間に人間が作り出したものです。だから、私は決めました。30年か40年以内には、進化は私たちよりも賢くなっていると思います。患者さんへのフォローアップや、患者さんや循環器内科医から寄せられるフィードバックが、この考えを裏付けています。ユルゲン・エンカー医学博士患者さんはまさにこの無香料大動脈弁のためにやってきます。大動脈弁輪が拡大しているからです。彼らは経弁膜勾配が低下しています。また、患者さんと人工弁のミスマッチの割合も少なくなります。フリースタイル弁をフルルートとして移植することで、大動脈基部瘤をなくすことができます。Anton Titov医学博士。これは患者さんにとって大きな利点です。
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